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ことばの森

日々の生活の中で心に残ったことばを紹介していきたいと思います。

潤う

人と会う用事があって、今日は、九段まで行っていました。
(あ、人身事故だって。この電車、しばらく止まるって。)

帰り道、久しぶりに神保町へ。
ずいぶん変わったなぁ、と思いながらも、それでも本屋さんは多い。
フラフラっと、本屋に入る。
ほぅぇ~。
癒されます。

本の量、本の匂い、本の色。
本屋にいると、ものが考えられる。
背表紙を見ているだけで、なんだか力がわいてくる。
と同時に、とても読みきれない本の数を思うと哀しくもなる。
読みたい本と生きられる時間を思うと、なんてこと!と、思う。

ポケットには、1000円あって、さっき440円のハンバーグ定食を食べたから500円硬貨がある。
ほぇ~とかふわぁ~とか、鼻から息を出しながらあっちの本屋、こっちの本屋をフラフラしながら、古本屋の100円ワゴンの中に見つけた「とりかへばや物語」。上下巻ある。一冊100円だって。汚れてないよ。カバーはないけど。文庫だし、荷物にならないぞ。よしっ!買いっ!
とりかへばや2冊を持って、店内へ。
ほわぅ~、、、、。
読みたいものばかりだわ。
ブレヒトの戯曲集が揃いであるし、山岸徳平の源氏もあるし。
首が痛くなるまで背表紙を見て、ようやくレジへ。
200円の買い物なのに、丁寧にカバーをつけてくださって。店主。かたじけない。
300円のお釣りをポケットに入れて、再び背表紙鑑賞の旅へ。
いいなぁ、読みたいなぁ、読んでノート取って考えたいなぁ。読みたいものがある幸せ。
さんざん背表紙を楽しんで外に出ると、昼とはうってかわって冷たい風が。
でも、満ち足りた感じがします。
200円のとりかへばやが、どんなカイロにも負けないくらい温かい。
こんなことで幸せを感じられるって、私、やっぱり幸せ者なんだな。
今日はお鍋にしよう。



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電車にて

電車に乗ると、すぐ寝ちゃう。
移動時間が長いことが多いから、ゆっくり本でも読みたいと思いつつ、
目がついていかず、揺れも気持ちよく、気がつくと恥ずかしいくらい
寝落ちしています。
先日も、そんな感じで爆睡していたところ、なんだかギャーギャーうるさい声で
目が覚めました。
目のまえには、小学生の一団が。
2年生くらいかなぁ。
5, 6人で大騒ぎしている。
どうやら足し算・引き算の問題の作りっこで騒いでいるみたい。

 青鬼が、人間を5人もっていました。
 3人食べました。
 残りは何人?

えーと、2人?
つい一緒になって考えてしまいます。

 2人っ!

何人かの子どもが大声で答えます。

 残念っ!
 違いますっ!

ええっ?
2人じゃないの?

 違うよ。
 だって、青鬼は食べるつもりで人間を持っているんだもん。
 けっきょく全部食べるんだもん。
 だから、答えは0人です。

 えー、そうなの?
 そうかぁ。そうだよね。
 うまい棒も全部なくなっちゃうもんね。
 そうだよね。

と、大騒ぎをしながら、彼らは降りていきました。
ううーむ、なかなか奥の深い話だ。





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トゥンちゃん

昨年末からの冬期講習のお仕事が、昨日でようやく終わりました。
はぁ~。

 「あれ、おかあ、早いね」
 「うん、新年会は欠席にした。採点に時間かかったし」
 「そうなんだ」
 「うん。おばあのとお弁当買ってきた」
 「何弁当?」
 「焼き魚のお弁当。食べるかい?」
 「うん」

まともにご飯作ってないなぁ。
母にもお弁当ラッシュだ。みんな、すまん。

 「ネクタイ、こんなのどう?」
 「ふーん」
 「これさ、おかあがプレゼントしたやつ」
 「ふーん」
 「これ、おとう好きだったねぇ」
 「ふーん」
 「このネクタイは、トゥンちゃんの小学校の入学式のときに絞めてたね」
 「ふーん」
 「さっきから「ふーん」って言ってばっかじゃん」
 「ま、おとうのネクタイって言ったときから、こんなふうになるとは思っていましたけどね」
 「何よ、それ」

懐かしいものですね。主人のネクタイ。
父のネクタイもあったりして。
人が確かに生きていた証がネクタイというのも、何だかなとは思うものの、
一つ一つに思い出はあるものだ。
 
 「トゥンちゃん、お汁粉食べる?」
 「こしあん?」
 「いや、ゆであずきのインチキお汁粉」
 「じゃ、いらない」
 「了解」

ちょっと早いけど、母とインチキぜんざいを食べました。
小僧さんは、こしあん派なので食べません。
まだお餅残ってるな。明日あたり、もう一回お雑煮作るかな。

 「ああー!」
 「何よ、突然」
 「大変たよ。ハシナガチョウザメが絶滅だって」
 「だから、何よ」
 「ハシナガチョウザメだよ。おかあ「だから」になってないよ」
 「だから、ハシナガチョゥザメって何よ」

あいかわらず、小僧さんが興味を持っているものが変ですが、
しばし、絶滅危惧種の海の生物で盛り上がりました。
お汁粉を食べながら、小僧とハシナガチョウザメと小林秀雄で盛り上がるひと時。
ささやかな幸せ。
なぜ小林秀雄が出てきたかは、また別の話になりますが、
絶滅の恐れがある海洋生物って、小僧、やっばりトゥンちゃんリスペクトなのか?

 「おかあ、グレ・トゥンの言ってることって大ウソなんだぜ。
 都市伝説レベルの与太話なんだぜ」
 「……!」






 

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成人小僧

月日の経つのは、ホントにはやい。
小僧さんが、成人式を迎えます。
中学校2年生になったばかりの春、主人がいなくなって、
それからどうやって生活してきたのかわからないような日々でした。
どうにかこうにか大人になってきた小僧さん、成人かぁ。
でも、母には成人式に着ていくようなスーツを仕立ててあげる余裕はない。
ゴメンよ。
 「別にいいよ。そんなの」
そうなの?
スーツとか、いらないの?
 「いらないよ。働いてるわけじゃなし」
そうなの?
じゃ、何着てくの?
 「おかあが買ってくれたジャケット着てく」
みんなが着飾ってくるのに恥ずかしくないの?
 「なんで恥ずかしいのよ。服は関係ないじゃん」
そうなの?
 「そうなの」

ううーむ、そうなのか。
でも、母親としてはせめて新しいお洋服でも買ってあげたい。
 「そう? じゃ、〇ニクロとかG〇でいいよ」
そんなところ(失礼)でいいの?
 「うん、いいよ」

というわけで、10日の夕方、二人で近所のG〇に行ってきました。
スーツというほどではないけれど、上下お揃いの洋服とワイシャツと、
ずっごい安っぽい靴と。
ネクタイは?
 「おとうのでいい」
そうだね、おとう、ネクタイいっぱい持ってたもんね。
いわゆるファストファッションのスーツには合わないだろうけど、
でも、主人のネクタイをするというなら、それも成人式のお祝いになるでせう。

成人のお祝いに、例の如く回るお寿司屋さんで豪遊。
 「なんで寿司屋でうどん食べるんだよ」
いいじゃん、食べたかったんだもん。回るお寿司屋さんの醍醐味よ。
 「そうすか」

ところで、おかあ。
 「何よ」
俺、学校やめる。
 「ええっ?」
うん。
 「なんで?」
学校、向いてないと思うんだよね。
 「そうなんだ」
そうなの。
 
小僧さんなりの結論でしょう。
自分探しの真っただ中だな。
トゥンベリ氏みたいになっているし、なんか変だと思ったよ。
まぁ、小僧の人生だもの、好きにすればいいよ。

成人を迎えたものの、学校を辞めるという決断をした小僧さん。
これからどうなっていくんでしょうねー。





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あいかわらず

昨年の暮れのことになりますが。
小僧さんが茶髪になりまして。
よくよく見れば、8時20分だった眉毛も半分剃って、9時15分、
もしくは3時45分になっています。

 「どうしたの?それ」
 「グレタ・トゥンベリ氏へのリスペクトだよ」

爆笑!
自分でもやっちまったと思ったらしい。
けど、その言い訳にトゥンベリさんを出すとはね。





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